anyway-depot 活動日記

心豊かに日々を過ごすために、とにかくやってみたことを綴ります。

涼しいところがあった!

台風の影響でここ2日ほどやや涼しくなったが、天気予報によるとすぐまた厳しい残暑が戻ってくるらしい。ちょっと夏バテ気味の身には、先日(9月6日)の羽鳥モーニングショー(テレビ朝日)で紹介していた涼しい街が気になっている。

視聴者からの情報で、これまで千葉県の勝浦、茨城県の北茨城、静岡県富士宮市猪之頭、長野県の開田高原と4カ所紹介していたが、今回は北海道の釧路だった。勝浦と釧路はずいぶん前に行ったことがあるが、富士宮市猪之頭(いのかしらと読む)と開田(かいだと読む)高原は知らないところだった。番組では釧路を取材していて、連日の猛暑日が当たり前になってしまった今年でさえエアコンいらず(!)で、観光客は半そでにカーディガンを羽織るほど涼しいそうだ。最近は夏限定の移住者も増えているとか。ホントにそんなところがあるのか?!と驚いた。

先月、あまりに暑いので都市をいくつかピックアップして最高気温の推移を調べた(過去ブログ参照)が、この5カ所は調べていない。どんな感じなのか気になってきたので気象庁の気温のデータを調べてみた。富士宮市猪之頭はデータが無く、近いところを探したが見当たらなかったので、4カ所の最高気温の推移をみた。

パネルの左側は勝浦で、上段のグラフは2003年から2023年の年間最高気温の推移(青線)である(ただし、2023年は8月31日までのデータ)。ずっと30℃(黄線)から35℃(赤線)の間にあって、猛暑日(最高気温が35℃以上)はなかったことがわかる。下段の緑の棒グラフは、同じ期間の最高気温が30℃以上であった年間日数である。2016年以降ずっと20日以上と多く、今年は38日に達し過去最高の日数である。30℃以上の日数は増加傾向にあるようだ。一方、右側の北茨城では、年間最高気温の推移(青線)は、左側の勝浦と同様、2021年と昨年を除くと、この20年間猛暑日は無かった。下段の棒グラフ(緑)から、同じ期間の最高気温が30℃以上であった年間日数は勝浦より一段と少な目であったが、今年は8月までのデータにもかかわらず急に昨年の倍で過去最高の42日になっている。とはいえ、確かに猛暑には遠く、涼しく感じる。

勝浦(左)と北茨城(右)の最高気温の推移 出典:気象庁

次のパネルの左側は開田高原である。上段グラフの年間最高気温の推移(青線)は28℃から33℃の範囲内で、勝浦と北茨城よりグッと涼しくなっている。下段棒グラフ(緑)の最高気温が30℃以上であった年間日数は、2017年までひとケタ台が続き、2018年と今年は18日だが比較的少ない日数である。一方、右側の釧路の年間最高気温の推移(青線)は、一段と低い25℃から34℃の範囲で30℃(黄線)以上になった年が10個と少なく、グラフから風が吹いてきそうな気分になる。さらに驚いたことに、下段棒グラフ(緑)の最高気温が30℃以上であった年間日数がほとんど1日あるかないかで、特に今年はゼロ(!)である。素晴らしいではないか。

開田高原(左)と釧路(右)の最高気温の推移  出典:気象庁

 

ああ、釧路を忘れていた。思えば、ずいぶん前の夏タンチョウに会いに釧路湿原を旅行して、温泉もあったし、リスやキタキツネも見かけて楽しい夏休みだった。そうだ、来年の夏の旅行を考えてみたい。